当院の診療方針
適正飼養と予防医療を重視した診療を行います
当院は犬猫の適正飼養と予防医療を積極的に啓発推進しています。現在の日本において、ペットを取り巻く環境は決して良いとは言えず、予防接種や適正飼養ができていない犬猫も少なくなくありません。
だからこそ、当院では少しでも多くのペットの幸せを願い、予防医療の大切さを飼い主様に根気強く伝えています。そのための施策の一つとして、当院では「予防会員制度」を設けています。
予防医療を重視するに至ったきっかけは、以下の「院長インタビュー」に詳しく掲載しておりますので、そちらをご確認下さい。
予防会員制度について
予防意識が高い飼い主様を
予防会員に認定し
会員料金(標準料金)で診療します
当院で毎年各種の予防をきちんと行っている適正飼養の意識が高い飼い主様を予防会員に認定し、会員料金(標準料金)で診療しています。
会員以外でも受診は可能ですが、非会員の診療は割増料金(標準料金の約1.5倍程度)になります。
非会員の方へのメッセージ
非会員の方には「犬猫の適正飼養には日常の予防が大切であること」を前もって説明し、また診療開始前に何度も「割増料金になること」を必ず説明いています。そして診療費がいくらになるか、事前に説明し同意を得てから診療を行っております。
しかし、一部の方が診療後にクチコミサイトに「診療費が高額だ」などと投稿をされています。その場では「非会員が高額であること」を納得・了承して診療を受けられたはずです。また納得がいかなければ他の動物病院を受診することも出来たはずです。治療を受けておいて、後からそのような投稿をされるのはいかがなものでしょうか。
少しでも多くの犬猫に健康であってほしいという強い想いがあり、こちらの会員制度を定めています。当院の予防会員制度をご理解いただき、またペットの適正飼養・予防医療を考え直すきっかけにしていただければと思います。
予防会員の資格取得の条件
飼い主様の場合
- 当院が推奨する混合ワクチンを過去1年以内に当院で接種しているか、ワクチン抗体検査をしていること
- 当院でフィラリア予防薬7個を毎年一括購入しているか、フィラリア予防注射を毎年1回接種していること
飼い主様の場合
- 当院が推奨する混合ワクチンを過去1年以内に当院で接種しているか、ワクチン抗体検査をしていること
その他補足
- 混合ワクチンは、初年度に2ー3回の接種(仔犬・仔猫は生後2ー4ヶ月齢にかけて)とワクチン抗体検査、その後は、毎年1回の追加接種またはワクチン抗体検査が必要です。
- 予防会員料金は、混合ワクチンの1年後の追加接種予定月の月末まで適用し、それを過ぎた場合は適用を終了しますが、期限を過ぎても再び追加接種またはワクチン抗体検査を受ければ、その次の診療から予防会員料金を適用します。
- フィラリア予防薬は、毎年6月に適用条件を満たしているか確認し、翌年の5月末まで予防会員料金を適用します。
- 成長期の仔犬は、毎月体重が増加するので、「フィラリア予防薬7個を一括購入」の条件を初年度のみ翌年の5月末まで猶予します。
予防会員と非会員の
診療料金の主な違い
会員 | 非会員 | |
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初診料 | 2,000円(税込2,200円) | 2,400円(税込2,640円) |
再診料 | 1,000円(税込1,100円) | 1,600円(税込1,760円) |
各種検査料 | 標準料金 | 割増料金 |
各種処置料 | 標準料金 | 割増料金 |
ワクチン・各種予防薬等 | 標準料金 | 標準料金 |
※当院は予防医療を推奨しているので、ワクチン接種・各種予防薬については「非会員」も標準料金としております。
院内感染予防に
ついての方針
混合ワクチン接種済の犬猫のみ入院&手術を実施します
当院では、混合ワクチン未接種の犬猫による院内感染を防ぐため、緊急性の高い重症疾患の場合を除き、混合ワクチン接種済の犬猫のみ、入院&手術を実施しています。そのため、入院&手術時には混合ワクチン接種(またはワクチン抗体検査)の有無を確認させていただきます。
未接種の犬猫は、不妊・去勢手術や、その他の緊急性の低い病気の手術を希望されても、すぐには実施出来ませんので、ご了承下さい。
混合ワクチン接種を始めてから、免疫が完成して手術が可能になるまでに、2ヵ月以上かかります。
院内におけるノミ・マダニの相互感染対策を実施しています
当院では、院内におけるノミ・マダニの相互感染を防ぐため、以下の①~④に該当する場合には、事前に予防駆虫薬の投与をしていただきます。
①入院時 | 常時 |
---|---|
②手術時 | |
③トリミングなど一時預かり時 | 3~11月のノミ・マダニの活動期に投与します。 (12月~2月は見つかった時のみ投与します) |
④通院での治療処置など、院内での一時預かりが必要な時 |
- ホームセンター等で市販されている予防駆虫薬は、駆虫効果が弱いため不適です。
- 当院で予防駆虫薬を購入している場合は、前回の投与日を確認させて頂きます。
- 他の動物病院などで予防駆虫薬を購入されている場合は、購入明細書(薬品名、購入日、購入者名が印字で記載されているもの。レシートは購入者名が印字で記載されていないので原則無効です。)の提示、および投与前に予防薬の現物を確認させて頂きます。
- 確認が取れない場合は未投与と判断し、当院で投与させて頂きます。